補聴器は海外メーカーの方が進んでいる?日本製よりも海外製
補聴器は日本より海外メーカーのほうが進んでいるのを知っていますか?日本は高齢化社会といわれていますが、実は補聴器ユーザーの人口は高齢者が多いのに少なくなっています。高齢者が多いのになぜ補聴器ユーザーが少ないのでしょうか?今回は日本と海外の補聴器事情についてご紹介します。
海外の補聴器メーカーの技術が日本よりも進んでいる理由
海外の補聴器メーカーはなぜ進んでいるのでしょうか?その理由について詳しく解説します。
欧米のメーカーが強い
補聴器の有名メーカーはフォナック、オーティコン、シーメンスシグニアなどといったメーカーが挙げられます。これらのメーカーはそれぞれスイス、デンマーク、ドイツといった欧米のメーカーになっています。
欧米のメーカーが強いのは、欧米では社会福祉制度が豊かな国が多いからというのが大きな理由のひとつです。デンマークは社会福祉に力を入れている国のひとつで、教区費や医療費が無料となっており、そのため補聴器をつけるハードルが低いのが特徴です。軽い難聴の人でも公的な支給が受けられ比較的若い人から補聴器をつけているため、補聴器ユーザーも多くなっています。
また補聴器をつけていてもあまり偏見がないため、補聴器を必要としている人が周りの目を気にせず補聴器をつけられるという背景もあるでしょう。欧米では補聴器の需要が日本より高いため、開発も進んでおり技術の高いメーカーが欧米に集中する結果となっています。
日本が弱いのはなぜ?
日本は高齢者が多いのに、補聴器メーカーが海外に勢いで負けてしまっているのはなぜなのでしょうか?日本は税金が安いですが、社会福祉は欧米に比べて充実していないという特徴があります。
日本では難聴が重い人は補聴器について公的に支給が受けられる場合がありますが、軽度の人は支給が受けられない場合が多いです。補聴器は高価なものなので簡単に補助が受けられない日本では、欧米のように若い人や軽度の難聴の人は補聴器をつけていないという現状があります。
また日本では補聴器をつけているのが恥ずかしい、周りの人に見られたくないといったマイナスなイメージを持つ人が多いため、少し耳の聞こえが悪くても補聴器をつけるのを遠慮している場合もあります。そのため日本では補聴器の普及率が低く、開発についても海外におくれをとっているという状態です。
日本の代表的な補聴器メーカーの特徴
補聴器は海外メーカーが強いといっても、日本のメーカーの安心感が欲しいという方も多いでしょう。日本の補聴器メーカーについてご紹介します。
コルチトーン
コルチトーンは日本製補聴器メーカーの先駆け的存在といったメーカーです。海外の最新型の補聴器はスマートフォンなどと合わせて利用ができ、さまざまな使い方ができる多機能な商品が多く開発されています。
コルチトーンは使う立場を考えた補聴器づくりを大事にしており、今でもアナログ補聴器や骨伝導式補聴器などのラインナップを展開しており、幅広い顧客のニーズに対応しているところが特徴です。日本の補聴器ユーザーは年齢が高い方が多いため、多機能でも使いこなせなければ意味がありません。日本製で使いやすい補聴器がよいという方はコルチトーンの商品がおすすめです。
リオン
補聴器の国内シェア一位がリオンです。リオンの補聴器ブランド名がリオネットといいます。リオネットの補聴器は世界ではじめて防水機能を搭載しました。日本は高温多湿で補聴器を利用していると壊れやすいため、リオネットの補聴器は日本の環境でも使いやすいように開発され、日本ならではのアイディアの商品を使用できます。
全国にあるリオネットセンターでは補聴器のスペシャリストがいるので、自分に合った補聴器をつくることができ、アフターフォローやメンテナンスをしっかりしてもらえます。日本らしい細やかなフォローが好みの方におすすめのメーカーです。
海外の代表的な補聴器メーカーの特徴
海外メーカーの補聴器をいくつかご紹介します。
スターキー
スターキーは、米国ミネソタ州に本社を置く、全世界に20か所以上の生存拠点と800か所以上の流通・販売拠点を持つ世界5大補聴器ブランドのひとつです。オーダーメイド補聴器の先駆者でもあり、その斬新な発想と確かな技術の高さが大きな魅力です。
また、スターキーネットワークを通じて、世界中の利用者の意見を新製品の開発やサポートの向上に取り入れています。
フォナック
フォナックの補聴器は普段の会話の小さな声を聞き取りやすい、大事な場面で聞きたい人の声を聞き取りやすくするなど指向性が高いのが特徴です。防水性が高いのも特徴で、真水以外にも塩水やプールの水にも強い補聴器を開発しており、スポーツやアウトドアをあきらめずに楽しむことができます。
オーティコン
オーティコンは社会福祉大国であるデンマークのメーカーです。北欧らしいスタイリッシュな高いデザイン性の商品が特徴で、ポータブルタイプの充電器が利用できる充電式の補聴器を販売しています。パワフルな充電器は充電し忘れていてもすばやく充電が可能です。また、オーティコンの商品は脳から音の情報を得るというブレインヒアリング設計になっています。
まとめ
海外、とくに欧米では補聴器ユーザーが多いため、ニーズも多く開発もさかんです。そのため日本より若い年齢層の人から補聴器を利用している人が多く、近年のデジタル社会に合わせたほかのデジタル機器と相互利用が可能なスマートな商品が多数販売されています。
一方、日本のメーカーは補聴器のアフターフォローやメンテナンスがしっかりしていたり、日本の気候に合った高い防水機能を搭載していたり、高い年齢層に合わせたアナログな補聴器の販売など日本らしい細かい心づかいがあるのが日本メーカーの強みです。海外と日本のどちらの商品が自分に合っているのかは、実際に店舗で試着するなどして確かめてみてください。
【東京】おすすめの補聴器専門店ランキング
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会社名 | 池田補聴器株式会社 | 東日本リオン | リケン | ヒヤリングストア | ブルーム |
特徴 | 他に類をみない「オーダーメイド補聴器」を製造し、アフターケアも抜群 | 国内ではじめて補聴器を販売したデジタル技術開発にも取り組む老舗企業 | 幅広い年代層の補聴器ニーズに応え、顧客にベストな補聴器を提案 | 補聴器を身近にするために「走る補聴器専門店」がある | 4つのあんしんパックで購入前から購入後まで顧客の補聴器選びをサポート |
取り扱いブランド | スターキー(アメリカ) | リオネット(日本) | Phonak/Oticon/Resound/Starkey/Widex | フィリップス/シーメンス・シグニア/オーティコン/リサウンド/スターキー/フォナック/ワイデックス | Widex/Signia(EU) |
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